1月11日。午後。放送局の労働組合のハンさんから、「29日に行われる放送局内部の少数民族の交歓会で、笛の演奏をしてくれませんか」という電話がありました。放送局には、蒙古語部と朝鮮語部があって、そのスタッフは、ほとんど蒙古族と朝鮮族です。そのほか、各部署に、満族やホイ族、錫伯族など少数民族の仲間がいます。私も、55の少数民族の一つ、シェー族の一人です。シェー族の人口は、全国におよそ70万。主に東南の福建省と浙江省に住んでいます。言葉は、シェー族語。文字は、漢字を使います。独特な文化と風俗習慣を持っています。たとえば、旧暦のお正月の一日、女性はお休みで、男性が家事などを全部やります。旧暦の三月三日は、歌合戦とか。
話は戻ります。交歓会でどんな曲を演奏するのかと聞かれた時、「新疆の民謡にしましょうか」と答えました。こんな場合、実は、シェー族の曲を演奏すべきですが、代表的なメロディーのいい曲を私は残念ながら知らないので、ほかの民謡にしようと思ったのです。私は、小さい頃、漢民族と一緒に住むところで育ったので、民族の言葉は覚えたものの、シェー族の民謡や踊りなどを習ったことはありませんでした。とても残念だと思います。
ところで、CRIonLineの中国語サイトの編集を担当している人の中にシェー族の男性がいます。苗字は私と同じ、藍です。藍さんは中央民族大学の出身で、踊りがとても上手な人です。藍さんは交歓会で踊ることにしました。藍さんに電話をかけて聞いてみたら、生まれ育った福建省のシェー族には、野良仕事の合間に農具を持って踊る「打槍担」という伝統的な踊りがあるそうです。2年前に中央民族大学を卒業した藍さんは、いつかまた大学に戻って、400人のシェー族の学生がいる民族大学で、シェー族舞踊隊を結成させたいという夢を抱いています。
2年前に、ふるさとに戻って、シェー族のことについて、いろいろ取材したことがあります。「シェー族網」というサイトの開設や民族資料館の設立など、シェー族は民族の文化を守っていくための方法をいろいろ探ってきましたが、自分も「何かをしないといけないな」と思っています。
29日の交歓会の様子は、できれば写真で紹介したいと思っていまるので、ぜひ見てくださいね。(文:藍暁芹)(写真:チベット舞踊を踊っている藍さん)
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