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漢字の故郷「殷墟」(一)
   2008-01-10 10:53:42    cri

殷墟博物院

司母戊方鼎

 「殷墟」は、北京から南に500キロ離れた河南省安陽市にあります。ここは、現在確認されている中国最古の都で、現在世界で一番大きい青銅器「司母戊方鼎」、そして最も古い漢字「甲骨文字」が出土したところでもあります。

 「殷墟」は、いまから3,300年前の奴隷社会である殷王朝における最後の都の遺跡です。殷の正式な国号は「商」といいます。殷王朝の前期は、都はいまの「殷墟」にではなく、孔子の故郷である山東省の曲阜あたりにありました。23代目の王・盤庚に率いられ、山東省から河南平原に入り、山と川に囲まれて気候が良く、土地が肥沃な「殷」に、王国を建設しました。次の時代「周」に滅ぼされるまで、255年近く、殷文明は栄えたのです。

 「殷墟」を知るには、「甲骨文字」、「青銅器」、「最古の都」と「女性の将軍」という4つのキーワードがあります。

     

 考古学調査によって、殷の都の大体の様子が明らかになっています。24平方キロメートルほどの敷地内に、宮殿、王室の陵墓、職人の仕事場、庶民の住居区、そして奴隷の住居区など、整然と分かれていました。現在の「殷墟博物院」は実は宮殿跡に建っています。宮殿跡の周囲からは、生贄にされた人や家畜のある陵墓、住居跡などが発見されています。また甲骨・青銅器・象牙細工・日用品の陶器・当時お金として使われていた貝なども多数出土しました。宮殿跡だけでも、かなり広く、ガイドさんに案内されて主な展示室を回るだけでも1時間半かかります。

 博物院の入り口は、甲骨文字の「門」の形をかたどっています。展示エリアは5つに分かれ、それぞれ甲骨文字、馬車、処刑された捕虜の遺骨、酒器、食器や武器、そして飾り物の玉など、おびただしい数の出土品が展示されています。当時は、人は生まれ変わるものと信じられていましたから、お墓には、たくさんの埋葬品を入れていました。

    

 甲骨文字が発見されたいきさつについては、次のような有名な話が伝わっています。「1899年のことです。北京に王懿栄(おういえい)という著名な学者がいました。彼は、古代の青銅器や石碑の銘文を研究する金石学という学問が専門でした。王懿栄にはマラリアの持病があって、季節の変わり目には、いつも発熱に悩まされていました。マラリアには漢方薬の「竜骨」なるものがよくきくと友人が勧めたので、薬屋から、それを買って来させました。

 竜はもちろん想像上の動物ですから、その骨などというものが実在するはずがありません。「竜骨」といわれるものは、実は地中から掘り出された脊椎動物の骨の化石でした。さて、たまたま王懿栄の家を訪れていた劉鉄雲(りゅうてつうん)という弟子が、その「竜骨」をなにげなく見ると、骨の表面にナイフで刻んだような小さい文字らしいものが見えます。そこでさっそく王懿栄に報告し、二人でよく調べてみると、これまで知られていた文字よりもさらに古い時代の文字らしいということがわかったのです。

 甲骨文字は、その名の通り、亀のおなかの甲らや牛の骨に彫られている文字のことです。殷の時代は、王はいろいろな決定をする際に必ず占いをし、"天の意思"を確かめて命令を下していました。これらの骨を占いに使って、さらに占った内容や結果を骨に彫っていたそうです。それが漢字の原形になったわけです。現在出土された甲骨は15万枚です。彫ってある漢字は約5000字ですが、意味が判明したのはわずか1200字だけです。これらの文字によって、当時の政治、軍事、農業、天文、暦など各方面の様子をうかがい知ることが出来ます。

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