北京は、雨が夏に集中していて、冬は気温の割に雪が少ないです。とくに暖冬が続く近年は、年に1、2度といったところ。しかも年々、降る時期が遅くなる傾向があります。
そんな中、今年の初雪は月曜日(10日)に降りました。気象観測部門によると、これは1997年以来、最も遅い「初雪」だということです。
遅ればせながらの雪ではありますが、私たちにとってみれば、楽しみにしていた初雪でした。日本語部のスタッフたちは、お昼の休み時間に小さな「雪合戦」を楽しみました。中国では、「瑞雪兆豊年(積雪は豊年のしるし)」という言葉がありますが、この雪が来年の豊作だけでなく、北京五輪の成功にもつながればと願っています。
さて、今週の「カルチャーパワー」は、"モンゴル族の講談"ともいえる「ウルゲル」をご紹介します。中国内蒙古自治区の住民デリゲル氏の話によれば、昔、牧畜民はお互いに遠く離れて住んでいても、友人の誰かがウルゲルの芸人を家に招いたと聞きつければ、何十キロ離れていても、牛車に乗って見に行くのだそうです。それくらい、昔の人々が楽しみにしていた「ウルゲル」とはどんなものなのでしょうか。今回の番組では、ウルゲルの作品をお聞きいただきながら、地元で大変人気のあった、このモンゴル族の「語りの芸術」の昔と今をご紹介します。
それでは、どうぞお楽しみください!(鵬)
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