中国では、独身のことを「光棍」、何の飾り気もない普通の棒に喩えています。ちょうど「1」という数字が棒に似ていることから、中国では、「1」が四つ並ぶ11月11日が、光棍節=独身の日とされています。
わりと最近始まった新しい記念日ですが、独身者の間ではしっかり定着しているようです。
この日になると、独身の人が集まってゲームをしたりカラオケに行ったり、またはお見合いをする人もいます。そのほか、結婚式をあげるカップルも少なくないようです。
そもそも中国では、6日、8日、16日など偶数の日が縁起がいいとされているため、こうした日に式を挙げる習慣がありますが、しかし、11月11日だけは、奇数の日ではあるけれど、この日に式を挙げる人が多いのです。独身の日という特別な日に、独身生活を終えたいという思いからなのでしょう。
しかし中には、独身最後の「独身の日」を過ごした後に結婚しようと、あえて翌日の12日を結婚式の日に選ぶ人もいるそうです。
さて、今週の内容をご紹介します。
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最後は、おなじみ林涛さんの「中国昔話」。清代の怪異小説集「聊斎志異」から「生き返った男」、そして「太平広記」から「石枕」と「秋の夜の出来事」というお話をお届けします。
今週の「カルチャーパワー」、どうぞお楽しみください!(鵬)
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