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端午酒
   2007-06-18 14:32:15    cri

 次は「端午酒」。これは旧暦の5月5日の中国の端午の節句に飲む酒です。この「端午節」の起源は古く、そのいわれの一つは皆さんもご存知だと思います。つまり、昔、楚の国の忠臣で、見識高い屈原が悪人の企みのため国を追われ、15年間も放浪した挙句、紀元前278年の5月5日に川に身を投じてました。この悲報を耳にした人々が舟を出して屈原を救おうとしましたが無理だったんですね。そこでみんなはなんとちまきを投げて魚などに与え、屈原の死体が食べられないようしたとあります。その後、この屈原を記念するために、いまでも、毎年のこの日にはちまきを食べたり、ドラゴンボートの競争をやったりしていますね。

 実は、多くの地方では、この日になると、菖蒲、これは邪気を払い、疫病を除くといわれる植物で、家々ではこの菖蒲を玄関にかけて、昼食にお酒を飲むそうです。もちろんちまきを食べるのを忘れません。中国の北方ではただちまきを食べるだけみたいですね。で、今言った中国南方のこの日の昼食の料理と酒ですが、「五黄」これは、五つの黄色という意味です。五つの黄色の黄がつくものを材料とした料理とお酒をだします。この「五黄」とは「黄魚」、これは魚のイシモチ、「黄ゼン」。これはタウナギでしょうか?「黄梅」これは梅の実、「黄瓜」、これは胡瓜。そして「雄黄酒」、これは、鉱石である雄黄の粉末と菖蒲の根っこの刻んだものを焼酎に入れたものらしいんですが、この「五黄」を材料にした料理とお酒を必ず出すそうです。こりゃいいですな。私も一度、どんなものなのか試してみたいですな。ものの本には、この時期になると家々が大掃除を終えており、もうすぐ真夏が来るので、みんなはこの「五黄」の入った料理とお酒を飲むとあります。実はこれは非常によい衛生習慣で.今に至るも多くの家ではこうやってるということです。

 この林涛は端午の節句にちまきを食べることは知っていましたが、菖蒲を材料にしたお酒や「五黄」の酒食なんて事はあまり知りませんでした。ホントに昔の人はよく考えたものですね。

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