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水族の象形文字「水書」
   2007-05-25 13:58:42    cri

 水書は、中国の少数民族の一つ、水族が使う文字です。「生きた化石」と言われる象形文字で、水族の昔の天文学や地理、宗教、民俗、哲学、法学などが記されています。

 水族は、中国南方の少数民族で、人口はおよそ41万人。主に貴州省三都水族自治県に住み、他の一部は、隣の広西チワン族自治区と雲南省で暮らしています。

 自分たちのことを「水の中の人」と称しているから、新中国成立後、「水族」という名前で定着しました。千年以上の歴史を持っており、先祖は、昔、南方にいた少数民族「駱越」とされています。

 2002年の秋、放送局の取材団の一員として貴州省の水族の村を訪ねました。水族の若い女性が「若者や子供は水族の文字をほとんど知らない」と語っていました。

 それを聞いて、同じ南方の少数民族の一人として、私は「民族文化の保護は今始めないと手遅れになる」とかんじました。

 「水書」は、少数民族のひとつ、納西(ナーシー)族の東巴象形文字と同じく、とても貴重な文化財です。

 村の各地で、様々な水書で書かれた本が発見されました。そして、2006年2月、水族が住む貴州省茘波県で、「水書」が彫り込まれた牛の角が見つかりました。専門家の分析によると、これはかなり古いもので、表面には、水書のほか、孔雀や雲に乗った仙女、太陽、月、火の玉などの図案が彫りこまれています。

     

 数十年にわたって、水書の研究をしている水族の人がいます。貴州水書文化研究院の潘朝霖副院長です。貴州省民族学院で教鞭を執っている潘朝霖教授は、三都生まれで、50年前から、水書を研究し始め、水書の分かるお年寄りを訪ねたり、水書の資料を収集したりしました。そして、2004年には水書の「商標」登録をしました。

 今は、自宅で水族文化展示室を作る企画を立てています。最近、4冊の水書を手に入れました。しかし、水書が分かるお年寄りに聞いても余りにも難しくてほとんど読めないため、1万元(およそ15万円)の懸賞金を出し、読み取れる人を探しています。(編集:藍暁芹)

     

左:水書のことをお年寄りに聞く潘朝霖教授(右一)

右:潘朝霖教授が所持する水書の資料

(説明:写真01、04、05は、潘朝霖教授のホームページより)

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