2007年中国朝鮮族民族文化観光博覧会は2日、吉林省延吉市の金達莱広場で盛大に開幕しました。

　広場では、華やかな民族衣装を身に纏った若い朝鮮族の女性たちが民族の舞踊「結婚を祝う舞」、「扇子の舞」、「長鼓の舞」などを披露しました。南の江蘇省から来た観光客は、「はじめて地元で朝鮮族の踊りを見た。とても美しい！その音楽を聴いて、わたしも踊りたくなる」と話しています。現場では、朝鮮族の民族衣装を買い、すぐ着替えた観光客もいるそうです。

　この博覧会は10月まで続きます。この五ヵ月間、朝鮮族の歌と舞踊、朝鮮族の服装とアクセサリー、朝鮮族の結婚式などを展示するイベントや朝鮮族のグルメ展示会が行われます。そして地元の自然の観光コースや中国、朝鮮、ロシア三カ国の国境あたりでの観光のコースも設けられています。

　ちなみに、朝鮮族の人口はおよそ192万人。 主に中国東北地方の吉林省に住んでいます。一部の朝鮮族は、黒竜江省や遼寧省、内蒙古自治区に暮らしています。吉林省延辺朝鮮族自治州は最大の居住地です。

　ほとんどの朝鮮族は朝鮮語と朝鮮の文字を使っています。朝鮮語は6つの方言があります。 朝鮮文字は朝鮮の李朝世宗の主宰の下で、1444年に創出された表音文字です。

　朝鮮族は宗教を信仰する人は少なく、ごく少数の人は仏教、キリスト教あるいはカトリックを信仰しています。（編集：ラン）