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劉紹棠ー中国の現代小説家
   2007-04-03 14:44:18    cri

 劉紹棠(1936ー現在)は中国の現代小説家です。

 1936年に、北京通県に生まれました。1949年から作品を発表し、1953年5月、中国共産党に加入しました。1954年、北京大学に入学し、中国文学を専攻。1956年3月、全国青年創作会議に参加し、中国作家協会に入りました。1983年には北京市の人民代表、1985年3月、北京市人民代表大会常務委員会委員に就任しました。現在は北京市作家協会の専門作家兼常務理事で、また、中国作家協会理事や国際ペンクラブの会員でもあります

 50年代の代表作は「青枝緑葉」、「運河の声」等です。

 1979年以来、「地火」など7編の長編小説、「蒲柳人家」など4編の中編小説、および「蛾眉」などの短編小説を発表しました。

 37年間の創作活動においては、「中国気派、民族風格、地方特色、郷土題材」を基本とする「郷土文学」の完成に力を注ぎ、「郷土と創作」など3篇の散文や短論集を出版しました。

 1982年10月、ル?マニアのベオグラ?ドで行なわれた国際作家会議に出席し、「郷土文学と私の創作」をテーマに意見を述べました。

 「郷土文学」について、劉紹棠は次のように話しています。

 「私は農村、そして農民を心から愛している。農村は私の"生身立命"の地であり、農民は私の太い手と大きな足の両親であり、私の全ての小説創作は、恩と孝敬の気持ちを胸に、太い手と大きな足の両親の肖像画を描くものである。私は30年余りを故郷の儒林村で過ごし、土地の老人達と同じ空気を吸い、運命を共にし、喜び、怒り、哀しみ、楽しみを共有した。このことにより、私は一生、農民を描くことを決心した。1980年1月から中編小説『蒲柳人家』の創作に取りかかり、私は郷土文学創作に力を注ぐことを決心した。私が力を注いだ郷土文学は、「社会主義郷土文学」である。弁証唯物主義と歴史唯物主義の科学思想を以て、指導的革命現実主義の創作方法とすることを堅持し、中国気派と濃厚な地方の特色を保持、発揚し、中国文学の民族風格を堅持、発展させるべきである。

 また、作家は人民の芸術鑑賞の習慣を尊重すべきである。なぜなら、作家は人民精神の糧の製造者であるからだ。それゆえ、私は中国古典小説の伝統を学び、できるだけ伝奇性と真実性、通俗性と芸術性とを相結合させるよう努めてきた。教養のある人には読んでわかり、かつ読んで楽しめるように、また、教養のない人には聞いてわかり、かつ聞いて楽しめるように、通俗的でありながら上品であるようにした。芸術技巧の上では、できるだけ人物の個性的な言葉で、人物の性格を描写し、また、人物の心理を暗示し、つまり、できるだけ自然にゆったりと、うわべだけを繕うことをやめ、過度に文章を飾らず、人物や生活の実態に接近するべきであると考える。

 しかし、私は決して外部との交渉を断っているわけではない。30年間の創作の中で、中国語に翻訳された外国の大作家の名著をたくさん閲読し、しかも深く影響を受けてきた。しかし、私は外国文学が"うわっつら"の知識で模倣し、機械的に当てはめられているのには反対である。

 西洋を学ぶか、東洋を学ぶかに関わらず、次の三つを離脱してはならない。

 第一、個人の実際を離脱することはできない。

 第二に、社会の実際を離脱することはできない、また国情を忘れてはならない。

 第三に、作品内容の実際を離脱することはできない」

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