3月16日、チベット自治区林周県加栄村に住むアマイツレンさんは116歳のお誕生日を迎えました。この日、アマイツレンさんの娘さん、孫さんと曾孫さん、それに村の人々が集まって、誕生日を祝いました。林周県の県長も訪れ、政府からのプレゼントを渡しました。
チベットの人々の平均寿命は1959年当時、35.5歳でしたが、現在は67歳まで上がりました。全自治区では、80歳以上のお年寄りの数が2万人近く、そして100歳以上のお年寄りは70人以上います。
アマイツレンさんは40年余り前、ご主人を亡くしました。二男二女の子供がいましたが、次男はまだ赤ん坊の時、病気で亡くなり、長女と長男も10年ほど前に亡くなりました。今、アマイツレンさんは、次女の家族と一緒に暮らしています。耳は遠くなり、言葉もそれほどはっきり話せませんが、体の調子はまずまずよく、杖を使って、歩き回ることもできます。
中国に住むチベット族の総人口は542万を超えています。主にチベット自治区や青海省の海北、黄南、海南、果洛、玉樹などいくつかのチベット族自治州、そして海西モンゴル族チベット族自治州、甘粛省の甘南チベット族自治州、天祝チベット族自治県、四川省の阿ハ・甘孜自治州、及び木里チベット族自治県、雲南省の迪慶チベット族自治州などに住んでいます。
チベット族はチベット語を話します。使われているチベット文字は、西暦7世紀頃、サンスクリットの字体を元に作られた左から右へ横書きする表音文字です。またチベット族のほとんどはラマ教を信仰しています。
チベット族の祖先は古くからヤルンズァンボ河中流辺りで暮らしていました。6世紀、チベットのロカ地区のヤルン部落の首領が部落同盟の指導者になり、「ツァンプ」と名乗り、奴隷制社会に入りました。7世紀に至って、ソンツェン・ガンポがチベット全域を統治しました。この王朝は「吐蕃」と呼ばれています。当時、中国は唐の時代で、ソンツェン・ガンポがチベットは唐の皇帝の娘、文成との結婚を果たし、チベット族の発展を大いに促しました。1950年代までのチベット地区は、まだ「政教合一」の封建的な農奴制度を保っていました。1959年、民主的改革が行われ、チベット族の歴史は、新しい1ページを開いたのです。(編集:ラン)
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