中国の55の少数民族のうち、100万人以上の人口がいる少数民族は19あります。一方、10万人以下の少数民族は22です。基諾(ジーヌオ)族は人口の少ない少数民族の一つで、わずか1万8千人です。そのほとんどは、雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州景洪県のジーヌオ郷とその近隣の山間部に住んでいます。
1949年、新中国成立後、全国で少数民族の認定を行いましたが、その時、基諾族の社会はまだ竹を刻んで物事を記録し、焼き畑農法や物々交換が行なわれる原始社会の末期の状況でした。
基諾語は漢・チベット語系のチベット・ミャンマー語派のイ語分支に属しています。民族独自の文字は持ちません。「万物に魂あり」と信じて、祖先のこととても大事にしています。
基諾族のルーツに関する記載は残されていませんが、基諾族は三国時代の諸葛孔明を尊崇しており、先祖は諸葛孔明が南下した際の軍勢の一部だといわれています。
2月6日からの数日間が基諾族のお正月に当たり、「テマオケー」と呼ばれています。6日午前、基諾族の長者7人が主宰して先祖を祭る儀式、農耕準備式と鍛冶儀式が行われました。その後、みんなで歌ったり、踊ったり、美味しい物を食べたりして楽しみました。
さて、基諾族が暮らしている基諾山は古くからの有名なプーアル茶の産地です。「テマオケー」の期間中、「お茶祭り」も行われ、多くのお茶愛好者や旅行者が訪れました。

01少年少女の舞い

02試着する女の子
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