
「両会議」ーー第十回全国人民代表大会第五回全体会議と第十回政治協商会議第五回全体会議が今、北京で開催されています。

中国には総人口の9%を占める55の少数民族がいます。第十回全国人民代表大会の少数民族の代表は415名で、全体の13.9%を占め、そして政治協商会議に出席する少数民族委員は262名で、全体の11.7%を占めています。

中国の少数民族、特に辺鄙なところに住む特に人口の少ない民族は歴史的な背景から経済発展が遅れています。中国政府は、新中国成立当初から少数民族を対象に優遇政策を実施してきました。「両会議」に出席する少数民族は、地方がかかえる問題点をまとめ、毎年提出しています。

新疆代表団の代表、キルギス族のマリア・マティさんはその中の一人です。去年、温家宝首相が新疆代表団会議に参加した際、マティさんは、「都市の住民と同じように、貧困地区の農民と牧畜民も政府の最低生活保障金制度の対象にしてほしい」と提案しました。この提案は、今年の「政府活動報告」に盛り込まれました。(編集:ラン)
 
 
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