孔府家酒という白酒をご存知ですか、これは孔子の誕生の地、山東省曲阜で製造される孔家秘蔵の酒ということなんですね。。老泉頭の水を使い、昔から蒸し器で作られているということです。なんと2000年もの歴史があるといい、はじめのうちは祭祀用とされていたのですが、のちに孔家を訪れる高官や金持ちが多くなり、宴席でよく出されるようなったといいます。そして清の乾隆帝が前後8回も曲阜に赴き、孔子を祭り、最後の一回、つまり1790年に行った時、ついでだと自分の娘で、孔子の72代目の孫のつまとなった于氏を訪ねたとき、へえ?乾隆帝の娘さんが、孔子の72代目子孫である孔憲に嫁いでいたんですね。ということは乾隆帝は儒教をかなり重視していたんですね。それに娘が嫁がなくとも、曲阜に前後して8回もいったんですから。あ!話がもつれてきました。えーっと、孔子の子孫にとついだ自分の娘を訪ねたときの歓迎の宴で時代に、孔憲が自分の岳父、えーっと、妻の親父さんをこの酒でもてなしたのですが、これを飲んだ乾隆帝は「うん!この酒はうまいのう!うまい。うまい。婿殿や、今度から上京するときは、この酒をわすれんようにな!この酒を」とかなんとか、そういう意味のことを言ったらしいんですよ。こうしてそのときから、孔家はこの酒を宮廷への貢ぎ物として献上したわけです。この孔府家酒は北京の地酒である「二鍋頭酒」のように強くはなく、アルコール度は39度とかなり飲みやすいんですよね。私も一時期はよく飲んだものですが、この酒はコーリャンを主な原料とし、麦でできた麹を糖化発酵剤にして、昔からの酒造法で生産し、長い間寝かせておいしくなるということ。もちろん味はまろやかで、いくらか甘い香りがし、非常に飲みやすいですね。いつでしたか、家内のすぐ下の妹の旦那さんと一緒のこの孔府家酒を飲みましたが、アルコール度は高くないし、飲みやすいというので、二本開けたのを覚えています。それに入れ物がよくてね。昔の陶磁器を手に入れたような感じです。この包装だけでも1987年には全国コンクールで金賞にかがやました。ま、お酒のほうでも銀を取りましたから、なかなかの酒といいえます。これでいいか。コマーシャルやっているわけではありませんからね。