この一週間、北京は連日の雨で、気温もぐっと下がり、最高気温は30度を超えませんでした。7月をこんなに涼しく過ごせるのは本当に珍しいことです。なんとなく北京らしくないという感じがします。この大雨のせいで、交通渋滞が度々起こり、出勤する人たちは、遅刻しないようにドキドキする毎日です。国際放送局は幸い、地下鉄の駅から徒歩2分ほどのところにありますので、私たちは楽な方ですね。
今週のカルチャー・パワーは、月末の特別企画、「カルチャー・サロン」です。「カルチャーワイド」と「博物館めぐり」はお休みして、たっぷりとお送りいたします。「カルチャー・サロン」はいつものように、ゲストと一緒に、中国の文化現象を語り合います。今回のテーマは太極拳、そして太極拳を通しての中日文化交流です。太極拳は普通、スポーツの一種と考えられていますが、実は儒教、道教など中国従来の哲学思想を含んだ伝統文化の一つで、長い歴史を持っています。太極拳を通して、日本の方も中国文化への理解を深めることができるでしょう。
取材したとき、太極拳の指導者の方が見せてくださったすばやく弟子たちを倒す「推手」という技が、特に印象に残っています。一見、さり気ない動きの技ですが、その中に含まれた「気」のようなものが実際に感じられました。太極拳って、本当に奥が深いです。
今週の「中国昔話」では、夏に因んで中国の変わった昔の小話を二つご紹介します。「痩せた幽霊」と「幽霊と話せる人」です。どうぞ、お楽しみください。
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