藍暁芹です。今週は先週に引き続き、「カルチャーピックアップ」のコーナーを担当し、私の民族でもあるシェー族の話題についてお話します。
シェー族の多くは漢民族の人と雑居しています。そして中国経済の急速な成長がその原因の一つだと思いますが、知らず知らずのうちに、自民族の特色を少しずつ失っているような気がします。ですから、その文化をいかに継承していくかが今の課題となっています。中でも「言葉の伝承」は非常に大切です。シェー族は自ら文字を持っておらず、漢字を使っていますが、言葉については、「シェー語」を持っています。しかし、漢民族などほかの民族との結婚や幼稚園や学校では漢語が標準語として教えられていることから、若い世代の中に、シェー語が話せない人がぐっと増えました。シェー族独特の文化をいかに守っていくのかは、大きな課題となっています。
実際に行動して、この課題を解決しようとしている人たちがいます。わたしの故里、浙江省麗水市の麗水学院のみなさんです。
去年、麗水学院には、シェー族資料館ができあがりました。今日のこの時間は、関係のみなさんへのインタビューをお送りいたします。
そして吉田さんによる「博物館めぐり」のコーナーでは、北京民俗博物館をご案内いたします。北京市朝陽門外大街141号には700年の歴史がある道教のお寺があり、そこが北京でただ一つの民俗にしぼった博物館で、人々の暮らしぶりがよく伝わる北京民俗博物館です。
|