中国の55の少数民族の一つであるシェー族は全国に70万人いますが、その96%は東南部の福建省と浙江省に暮らしています。 またその十分の一ぐらいは、浙江省麗水市に住んでいます。
シェー族の先祖にまつわる伝説があります。先祖の名前は「槃瓠」(パンフー)。皇后の耳から出てきた色とりどりの虫から「竜麒」に変身し、そして、敵の首領の首を切った英雄となり、人間になってから皇帝の娘と結婚して四人の子供ををもうけ、幸せに暮らしていたということです。。
シェー族には独特な風俗習慣があります。一番大切にされている祝日は漢民族とおなじ旧暦のお正月ですが習慣が異なり、お正月の1日、つまり春節の日は女性がお休み、男性が朝早く起きてドアを開け、爆竹を鳴らし、ご飯の支度をするということです。
お正月のほか、旧暦の「三月三日」もシェー族の人にとってとても大事な祝日です。この日はみんなで集まり、歌合戦をしたり、「烏米飯」を食べたりして楽しく過ごしています。
シェー族はお茶作りが好きです。昔からお茶の栽培が盛んで、今、農村に住むシェー族の家庭はほとんどお茶の木を持っており、4月にお茶の茶葉を摘み取り、それを大きな鍋で炒め、手で捻って,緑茶を作ります。
今週の番組で、みなさんと一緒に浙江省麗水市のシェー族を訪ねてみたいと思います。
吉田さんによる「博物館めぐり」のコーナーでは京城百工博物館をご案内いたします。
林濤アナの「中国昔話」は、「邯鄲の?」、「臥薪嘗胆」、「五十歩百歩」この三つの成語の物語を話します。
(担当:藍暁芹)
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