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ペー族 | 中国では各地方、各民族が結婚式で食べる特定の料理があります。特定の料理はこのめでたい儀式で縁起を担ぐものです。
ペー族は中国の南に住む1つ少数民族で、全国で160万人おり、その中、雲南省には134万人がいます。
ペー族語で、「辛い」と「親しい」の発音は同じであることから、花婿が新婚の部屋に入る時、介添え役は唐辛子の粉を用意して火鉢に入れます。それで部屋には辛いにおいが充満し、花嫁と花婿はむせて咳が出ます。そして、新郎新婦は新婚の部屋で食事をし、お酒を飲みます。お客さんは料理とご飯、そしてお酒に唐辛子の粉を新婚さんが食べられないほどたくさん入れます。花婿と花嫁の苦しそうな顔を見て、みんなが歓声をあげます。
雲南省南部の哀牢山に住むハニ族の結婚式は日暮れになる頃行われます。花嫁は花婿の家に着いたら、まず祖先の休むところを象徴するむしろが敷かれている供物台に向かって、額を地につけて礼拝します。そして、
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ハニ族 | 宴席に出席した先輩にお辞儀をし、自分の意思で嫁いてくることを示しながら、一生変わらない愛を誓います。 また、花嫁は半煮えのご飯を食べなければなりません。
この半煮えのご飯は、外側が炊けていますが中はかたいです。ハニ族は半煮えのご飯を食べるのは、子作りに縁起がよいとされています。
ちなみに、ハニ族の人口は143万。主に雲南省南西部の礼社江下流と紅河西側の哀牢山岳地帯に住んでいます。ハニ族にはもともと自民族の文字を持っておらず、1957年にローマ字を基礎としての表音文字がつくられました。
ハニ族は多神教と祖先崇拝を信仰しています。また、ハニ族の人びとは父子連名制を保ち、つまり父の名前の最後の1字か2字を、息子の名前の最初につけるということです。
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