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雲南省怒江流域の少数民族:お正月の美味しい料理はワンちゃんに
   2006-05-05 14:38:51    cri

リースー族

リースー族

 雲南省怒江流域に住む少数民族ーーリースー族、ヌー族、プミ族には、変わった習慣があります。それはワンちゃんをペットとして飼ってはいませんが、お正月の美味しい料理をまず第1にワンちゃんにあげます。

 この三民族には、この習慣について、それぞれ言い伝えがあります。

 リースー族:昔々、天の神様からいろんな果実が実る神樹を人間に賜りました。ある年、収穫の季節に、人々は、果実を採るチャンスを失った結果、雨で腐ってしまいました。天の神様はこれに怒り、神樹を取りあげました。そして、世間には飢饉が起こり、飢え死にした動物もいるし、死にそうな動物もいました。人々は、なすこともなく、ただベッドで死を待つだけです。

 その時、ワンちゃんは飢えて力が抜けた体で空を見上げ、一生懸命吠えました。その悲しい鳴き声に感動した天の神様は一掴みの種を大地に撒きました。ワンちゃんのおかげで種をもらったため、稲の穂はワンちゃんのしっぽに似ているということです。  ヌー族:昔々、ある家のお嫁さんがお米を無駄にしたことを、天の神様に知られ、稲の種を全部取りあげました。人々はお米がなくなり、悲しくなりました。ワンちゃんはこれを目にして、空を見上げて吠え、天の神様は些細なことで人間を厳しく懲罰したことに抗議しました。天の神様は、やりすぎを認め、空からまた稲の種を投げたということです。

ヌー族

ヌー族

プミ族

 プミ族:人間の先祖の妻は仙女です。ある日、仙女は、先祖のやったことでたいへん怒って、すべての食糧を取りあげました。先祖は、やむを得ず、ワンちゃんを連れて稲の種を探しに出かけました。海辺に来て、海の向こうは仙人たちの住まいですから、稲の種があることを知りましたが、海はあまりにも広くて、泳げないので困りました。その時、ワンちゃんは、「僕、泳げるよ、どうすればよいでしょうか」と聞きました。先祖は、「向こうには穀物を干してあると思うが、穀物の種を持ち帰りなさい」と言いました。ワンちゃんは、言われた通り、種を持ち帰ったということです。

 怒江流域に住む各少数民族にとって、ワンちゃんは、狩りや留守番のお手伝いであるばかりではなく、稲の種を持ってきた恩人でもあります。ですから、尊敬の意を表すために、お正月には、新しく炊いたご飯と作った肉料理をまずワンちゃんにあげるのです。

 (担当:藍暁芹)

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