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ナアウズ祭を祝う |
300人ぐらいが集まった |
司会者 |
カザフ族は、カザフスタンに住む人々と同じ民族で、中国国内の人口は、125万。主に北西部の新彊ウイグル族自治区と甘粛省に住んでいます。先月19日、北京で行われたカザフ族の新年の集いに取材に行ってきました。
実は、カザフ族のお正月は、3月21日です。みんなの都合を考えて、二日前の日曜日、19日に繰り上げて、お祝いしたというわけです。
3月21日は春分の日。カザフ族は、この祝日を「ナアウズ祭」と呼んでいます。「ナアウズ」はもともとペルシア語で、「春の雨」、「春の最初の日」という意味だそうです。冬が終わり、春が始まるこの日、すなわち昼と夜の長さが同じになる春の一日目に、ナアウズ祭を行います。カザフ族のほかは、ウイグル族、クルグズ族、ウズベク族、タタール族、タジク族など、中央アジアの古い民族たち共通の祝日でもあります。
この日は、きれいな民族衣装を身にまとって集まり、歌ったり踊ったり特製のお粥を食べたりして、過ごすそうですが、19日、北京と天津に住むカザフ族、主に大学生300人ぐらいが北京北東の和平里にある民族出版社の三階ホールに集まり、楽しいひと時を過ごしました。
ナアウズ祭のお祝いは、女の子たちの踊りから始まりました。ステージにあがったのは、中央民族大学の女子大生の皆さん、8人です。衣装は、白いTシャツに赤のベルト、そして白いロングスカート。体を回転させると、スカートは、花が咲くように広がります。
カザフ族の人々と会うのがはじめてですが、ちっともよそよそしく感じませんでした。初対面の方はとても親切にしてくれます。
カザフ族は、独自の文字と言葉を持っています。耳に入ってくるのは、カザフ語で、私にとって、まるで外国語です。中央民族大学の院生・アイヌルさんが、ずっと通訳として私と一緒にいてくれました。
カザフ族の男性はとてもハンサム。その多くが、どちらかというと、西洋人ぽい顔つきで、目と眉がはっきりしています。また、一部は、目が細くて蒙古人のような顔つきの人もいます。女性もほとんどが西洋人のような顔つき。男性と同じくほりが深く、目鼻立ちがはっきりとしています。
感動したのは、男性たちが挨拶するときのしぐさ、しっかり抱きしめあうのです。なんだか、暖かさが伝わってきます。
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