プレ五輪「グッドラック北京」のシリーズ大会の一つ、2007年新体操国際招待戦が5日から7日まで、北京で行われました。15カ国からやってきた選手が団体、個人総合の各種目に出場しました。
ロシアは団体と個人総合のチャンピオンを独占しました。
一方の中国は団体戦で健闘して、団体戦で銅メダルを獲得しました。今年行われた新体操の世界選手権で、中国は9位でした。ですからこの銅メダルは立派な成績で、これまでの国際大会の中では最高の成績といえます。
その理由について、中国チームのキャプテン章碩選手が、「世界選手権が終わったあと、私たちはいろいろ努力を重ねてきた。プログラムを更に改善し、足りない部分を直し、他に勝っている部分は、更に強調して演技するようにしてきました。試合の結果が私たちの努力に応えてくれたと思う」と語りました。
今回の招待戦は、北京オリンピックのテスト大会に過ぎないのですが、世界ランキング上位10チームがすべて参加しました。2004年アテネオリンピックのチャンピオンロシア、今年ワールドカップで金メダルを獲得したイタリアなどなど、まさに世界最高レベルの大会と言えます。
これら強豪との戦いで、中国チームの女の子たちが素晴らしい演技を見せました。中国の今大会でのすばらしい演技は、観客と審判を魅了したばかりでなく、他のチームも驚かせたようです。イタリアのキャプテン、エリサ選手が「中国チームの演技は、とてもすばらしかった。規則正しく、さわやかな印象だった。自分の母国で行われた大会で、これだけの、いい成績をとれるなんて、彼女たちにとってこれ以上のことはないだろう」と語ってくれました。
今回の彼女達の演技の特徴は、服装、音楽、仕草、髪型など、中国の伝統的なものを強調したことです。たとえば、団体戦のロープ種目で、中国チームは「孔雀」をテーマに、内蒙古の民族楽器、馬頭琴の伴奏をメインに、京劇の要素も加えました。
来年の北京オリンピックでも、中国はこのプログラムを使って、中国らしさを強調することにしています。
ただし、確かに今大会の中国は大躍進ではあったんですが、上位2カ国、つまり、ロシア、そしてイタリアとの差は、ものすごく大きいなあという印象です。この差をオリンピックまでになくすというのは、かなり難しいですが、その差を縮める努力は大事なことです。
新体操の成績から見れば、中国の団体のほうが個人より上であるため、北京五輪では、まず団体戦での上位進出が目標となっています。今の実力から言うと、中国はまだ、トップグループの後ろにつける第二グループにありますから、北京オリンピックでの目標はベスト4進出、そしてメダルを獲得することです。
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