競技の歴史
自転車は、18世紀末ごろに発明されたと言われてる。当初は前後2つの車輪をつけたフレームにまたがり、足で地面を蹴って進むという遊び道具だった。1885年、イギリス人J.K.スターレーが前後同じサイズの車輪のチェーンやギアを装備した今の自転車を考案し、現代へ継承されている。
オリンピックの自転車競技は、1896年の第1回アテネ大会から取り入れられたが、1904年第3回セントルイス大会で一時外れたものの、1908年の第4回ロンドン大会で復活した。女子競技は1984年の第23回ロサンゼルス大会から始まった。
またマウンテンバイククロスカントリーは、新種目として1996年第26回アトランタ大会から行われている。
アテネ五輪では、スプリント(男女)、500mタイムトライアル(女子)、1kmタイムトライアル(男子)、個人追抜き(男女)、団体追抜き(男子)、ポイントレース(男女)、個人ロードレース(男女)、マディソン(男子)、チームスプリント(男子)、個人ロードタイムトライアル(男女)、マウンテンバイククロスカントリー(男女)、ケイリン(男子)との18種目が設けられた。
中国での競技の歴史
自転車が中国に伝わったのは、19世紀の末。しかし、競技として盛んになったのは、新中国成立後だった。1952年の中国人民解放軍の第1回スポーツ大会で、中国史上初めて自転車が正式種目になった。1953年、第1回ロードレースの全国選手権大会。そして、1959年の第1回スポーツ大会(日本の国体に当たり、4年に1度開かれ、中国全土から出場者が集まる総合スポーツ大会)で、正式種目となり、278人が出場。1990年、北京で行われた第11回アジア大会で、周玲美が女子1kmタイムトライアルで世界記録を更新、中国で初めての自転車の世界記録所持者になる。2000年のシドニー五輪で、姜翠華が女子500mタイムトライアルで、3位になり、初めての五輪メダルに輝いた。そして2004年のアテネ五輪で、江永華が同じ種目で金メダルを獲得。2008年の北京大会では、中国の優位性のある500mタイムトライアルが除外されたので、自転車での「金メダルを目指す」目標が厳しくなった。他の種目での健闘が期待される。
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