バスケットボールは、1891年、ジェームス博士によって発明された。博士がYMCAの視察で訪れたマサチューセッツの夏季学校で、体育の授業に取り入れたことがバスケットボールの始まり。
アメリカではNBA(全米バスケット協会)やWNBA(全米女子バスケットボール協会)のリーグ戦が野球の大リーグと同様、最も人気の高いプロスポーツの一つとなっている。
バスケットボールがオリンピック種目になったのは1936年のベルリン大会。だが、その30年あまり前、1904年の第3回セントルイス大会ですでに公開競技となっていたことからみても、アメリカにおけるバスケットボール人気の高さがうかがえる。
1992年第25回バルセロナ大会で、アメリカは初めてNBAのドリームチームを送りこみ、パワフルで華麗な技の数々を世界に披露した。そのドリームチームの中にはマイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、ラリー・バードなど多くのスター選手が含まれており、圧倒的な強さで金メダルを獲得した。
女子バスケットボールがオリンピック種目になったのは、1976年第21回モントリオール大会からのことである。
(1) 中国におけるバスケットボール
中国におけるバスケット人気は相当なもので、サッカーと並び、人気ナンバーワンスポーツの一つとなっている。このバスケット『ブーム』に火をつけたのは、アメリカNBAヒューストン・ロケッツのセンターとして活躍しているヤオミン選手だろう。現在、ケガのため今夏、日本で行われる世界選手権の出場は危ぶまれているが、北京大会の主役の一人はやはり彼で間違いないだろう。
競技に対する注目度が高まれば当然、オリンピックでの活躍にも期待が集まる。
1976年の第21回モントリオール大会以降、12カ国出場制が続いているが、今のところ、第26回アトランタ大会での8位が最高。前回のアテネでは、9ー10位決定戦で日本を下して、辛うじて9位に入ったが、大勢の「バスケット迷(ファン)」が期待を寄せる2008北京では、これを大幅に上回る成績が求められるのは当然だろう。
|