競技の歴史
オリンピックのボート競技は2000m、6レーンのコースで行われる。男子、女子とも距離を2000mに決定したのは1992年のバルセロナ大会からで、それまで4度の変更を経た。
ボートは選手全員が力を合わせ、1秒間に10mあまりの距離を進むスピードと耐久力を競う競技である。
ボート競技に女子の部が加わったのは、1976年の第21回モントリオール大会からだ。
アテネ五輪では、シングルスカル(男女)、ダブルスカル(男女)、クォドプルスカル(男女)、ペア(男女)、フォア(男子)、エイト(男女)、軽量級ダブルスカル(男女)、軽量級フォア(男子)との14種目が設けられた。
中国での競技の歴史
1913年、ボートが中国に伝わってきた。しかし当時は、まだ外国人の娯楽に過ぎなかった。国民の間に普及したのは、新中国成立後だ。1954年に、東北部のハルビン市で、初めて市民が参加するボート大会を開催。1957年、武漢市では、初のボート選手権大会を開いた。そして1959年の第1回スポーツ大会(日本の国体に当たり、4年に1度開かれ、中国全土から出場者が集まる総合スポーツ大会)で、正式種目となる。1973年、FISA・国際ボート連盟に加入。1975年から世界選手権に出場。アテネ五輪ダブルスカルでは、孟関良・楊文軍が優勝し、水上競技では初めての金メダルを獲得した。
|