NBA・アメリカプロバスケットボール協会のヒューストンロケッツに、現在、姚明・ヤウミンという一人の中国人選手が活躍しています。1980年生まれ、身長2メートル26センチ、体重134キロ。「小巨人」と愛称されています。
2002年の6月に、ヤウミン選手はNBAの新人選抜でホープスターに選ばれ、NBAに移籍しました。それから4年、彼は、NBAの中でも最も優秀なセンターフォワードの一人に成長しました。
今、ちょうどNBAの休み期間中で、ヤウミン選手は国内に戻っており、足の怪我を治療しながら、日本で行われている2006年世界男子バスケット選手権に出場しています。
今年4月、ヤウミン選手はNBAのリング戦で爪先を骨折し、4ヶ月近く休養を続けていました。アメリカで手術を受けて帰国した後も、余り目立たないようにして、治療や日常のトレーニングをしてきました。マスコミにも顔を出していませんでしたが、先日、北京放送記者のインタビューを受けました。
まず、普通のバスケプレーヤーからどうやってビッグスターになったのかについて、その「小巨人」こと、ヤウミン選手は自分の動機をこう語っています。
「14歳まで、ずっと革のスポーツシューズを履くことを夢見ていました。そうしたら、ある人が国家ジュニア代表になれば革のシューズを履けると教えてくれました。それで国家ジュニア代表を目標にしたわけです。それから、またある人は、国家代表に選ばれれば、革のシューズがいくらでも履けるよというので、じゃあ、次は国家代表になるんだと自分に言い聞かせたのです。きっかけはそんな単純なものでした。しかし、まさにこんな単純な原動力で、一歩一歩で努力してきたわけです。」
NBAでは、ヤウミン選手はいつも「答え」と称されるもう一人のスター選手、アイバーソン(Allen Iverson)と比べられます。ヤウミンは2メートル26センチの身長で注目されますが、アイバーソンのほうは、スピードで評価されています。しかし、ヤウミン選手にとって最も印象に残っている選手は、フィニックス・サンズのマリオン(Shawn Marion)選手です。
「マリオン選手は私にとても強い印象を与えました。今でも、彼の一つのプレーを覚えています。相手との間に、体三つ分ぐらいの空間があったのですが、それを追いかけてボールを入れただけでなく、先に走っていた相手を10メートルほど追い越したんです。本当に不思議でした。」
ところで、今月19日に、2006年男子バスケットボール世界選手権が日本で開幕しました。中国代表の中の最も重要なプレーヤーとして、ヤウミン選手はどのぐらい力を発揮できるかが、中国代表の今大会の成績を左右しそうです。
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