さて、この中で、今大会彗星のごとくあらわれた今年18歳のホープ、馬暁旭選手がいます。馬選手は、弱い弱いといわれた中国の待望のストライカーといわれています。朝鮮との試合で、貴重な1点をもぎとったのは、まさにこの彼女のゴールでした。
中国には以前、孫雯、劉愛玲なんていうストライカーがいましたが、彼女らが引退した後、長らくフォワード不足悩んでいました。いわば彼女が希望の星というわけです。この馬暁旭選手はこう話しています。
「次もチャンピオンを目指してチャレンジしたいです。私達の目標は2007年ワールドカップと2008年オリンピックですね。この二つの大会は私たちの祖国で行われるわけですから、すごく重要な大会です。もちろん、全力を上げて戦います。」
馬暁旭は今大会のMVP,今年4月のU19の国際大会でも得点王になりました。彼女は、流れの中だけではなくて、自らチャンスを作り出して、ゴールを決められる、いわゆるストライカータイプの選手です。
また中国代表のチーフコーチを勤める馬良行氏がチームの抱負を語りました。
「自分も含めて、チーム、サッカー協会、そして中国全土に広がるサッカーファンたちのいずれも、アジアカップのチャンピオンだけに満足するわけにはいかないでしょう。私達にはまだまだやらなければならないことはあります。」
当然、その先には中国で来年行われるワールドカップ、そして2008年北京オリンピックには、ずっと低迷を続けていた中国にとって、一番必要だったのは自信でしたから、その意味では、今大会の優勝はいい転換点になったのではないかと見られています。(文章:王丹丹 08/08) 1 2
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