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第20回ミュンヘン大会
   2006-07-28 09:42:47    cri

 1996年4月26日、IOC国際五輪委員会は、ローマで第64回総会を開き、第20回大会の開催地の選定を行った。今大会の誘致に動いたのは、カナダのモントリオール、西ドイツのミュンヘン、スペインのマドリッド、アメリカのデトロイトの4都市。第一回投票で、モントリオールとミュンヘンが勝ち抜き、第二回投票でミュンヘンが開催権を得た。ローマ大会以来、12年ぶりにヨーロッパ開催となった。

 ミュンヘンは、西ドイツバイエルン州の州都で、優雅かつ静かな都市であった。博物館とコンサートホールを数多く有する文化の薫り高い都市だが、スポーツ施設は多くなかった。そのため、西ドイツの組織委員会は、6億ドルを投入して、施設を新築した。8万人収容のメインスタジアムを始め、1万5千人が居住できる選手村、1万席を擁する水泳館などである。

 組織委員会は、報道・マスコミ対応も重視した。先進的な設備が揃ったマスコミセンター、テレビタワー、ラジオタワーを建設。太平洋と大西洋上空に4つの中継衛星を運行し、数十ヶ国に中継映像を送った。

 121の国や地域の7123人(女子が1058人)の選手が出場。総メダル数争いで2回連続アメリカに敗れた旧ソ連は、再起を図るため、ホスト国、西ドイツの421人に次ぐ、411人からなる巨大な代表団を派遣した。アメリカの選手団が394人で、第3位。アルバニア、トーゴ、サウジアラビアなどの11の国や地域が初出場。23競技195種目が設けられた。

 大会聖火は、7月28日にギリシアのオリンピアからリレーが始まり、29日間にわたり、5976人のランナーの手によって運ばれた。そして8月26日にメインスタジアムに到達。メインスタジアムの聖火台に点された。

 大会は、9月10日までの予定だったが、9月5日、パレスチナのテロリストがイスラエル人選手を襲撃したため、この日は競技が中止され、大会日程も一日延長された。大会期間中、流血事件が起きたのは、今回が初めて。これ以降、警備面も重視されるようになった。

 総メダル数は、今回雪辱を期した旧ソ連が金50個、銀27個、銅22個で1位。アメリカを上回ったのは、2大会ぶり。3位には金メダル20個をとった開催国ドイツが入った。これはこれまで出場した4大会の金メダル総数よりも多かった。オリンピック開催を前に力を入れたスポーツへの資金投入、青少年の育成、スポーツ研究の強化などが功を奏したといえる。

 中国の「大陸」選手団はIOCの「二つの中国」政策に反対して、今大会もボイコットした。台湾は63人の選手を派遣。陸上、水泳、柔道、レスリング、ボクシングなど10競技に出場している。

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