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「再生の大地」北京公演①~まずは歴史を伝えることから

2015-09-06 18:35:58     cri    

 「罪を憎んで人を憎まず 憎しみや怨み 連鎖させないと
  
判決に血の涙が 川のように流れた 赦しの裁き
  
中国の大地 再生の大地」

 1日夜、日本語での大合唱が北京南礼士路にある「広電音楽ホール」に響き渡りました。日本の「再生の大地」合唱団の初めての北京公演です。この日、「平和を歌おう」をテーマに、中国の国民的歌手・蒋大為、李鈴玉、そして、市民合唱団の中国「放送の友」が共演しました。"中日両国は歴史を忘れない"ことを踏まえ、平和と友好を受け継いでいこうという歌声に、500人あまりの観客から鳴り止まぬ拍手を受けました。

 今回の公演は、中国国際放送局(CRI)が中国人民抗日戦争70周年および世界反ファシズム戦争70周年記念のために企画した行事で、中国人民対外友好協会、中日友好協会、撫順の奇跡を受け継ぐ会、中帰連平和記念館などの協力を得たものです。


中国「放送の友合唱団」との共演


9月1日、「再生の大地」北京初公演の様子


「再生の大地」を熱唱する団員

 「再生の大地」は、児童文学者・大門高子さんが南京大虐殺を取り上げた「紫金草物語」に次いで、日本の侵略、植民地支配の歴史を取り上げた2作目の合唱組曲です。歌、朗読、踊りを使って、日本人戦犯を収容した中国の撫順戦犯管理所での出来事を取り上げています。全12曲の構成で、当事者へのインタビューや実地取材を重ねた上、10年もの月日をかけて仕上げた力作です。2011年、曲の完成とともに、「再生の大地」市民合唱団が結成されました。メンバーは首都圏を中心に広島、北海道からの参加者も含めて50人あまり、平均年齢は約70歳。今回は団員、サポーター計80人の訪中です。


作詞の大門高子さん


合唱に先立ち、中国語で挨拶をする姫田光義団長

 合唱に先立ち、「再生の大地」合唱団団長で、「撫順の奇跡を受け継ぐ会」の姫田光義代表は、「日本が70年前に中国で侵略と植民地支配によって、中国人民に大きな、耐え難い屈辱と苦痛を与えた。この歴史の事実に対し、心から謝罪する」と中国語で述べ、「北京公演は前々からの願いだった。『再生の大地』は史実を描き、人間の美しさを歌い、日中両国の人々が平和と友好を願う気持ちを表現している。私たちの思いが中国の皆さんに伝わるよう願っている」と挨拶しました。

 つづく:その2 その3 その4

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