2月3日は日曜日なのですが、あいにく雪が降り、都内では3センチほどの積雪でした。前日よりちょっと寒い感じがします。しかし、北区王子小学校の体育館では熱気にあふれ、中国語と日本語が飛び交い、笑い声が絶えません。それは、北区日中友好協会がこの小学校の体育館を借りて日中春節祝賀会を行っているところです。
会場の真正面には日中両国の国旗が掲げられ、周りの壁には「祝賀春節」、「吉祥如意」などといった中国の旧暦の新年・春節をお祝いするめでたい言葉を書いた紙が張られ、春節のムードが漂っています。
丸山隆司北区日中友好協会事務局長は春節祝賀会のことについて、「毎年中国の旧暦の春節を迎える前に、北区日中友好協会は春節を迎える祝賀会を行い、北区在住の中国人、華僑それに北区区民を招いて楽し く春節を過ごします。去年は150人ほどが参加しました。今回も150人を越える方々が来てくれました。事務局として喜んでいます。今年は北京オリンピックが開かれますが、この春節祝賀会を、日中両国人民が北京オリンピックの開催を成功させることを祝う会にしたい」と述べました。
日本に来てずっと北区に住んでいる朴美恵さんは「4回ほど春節祝賀会に参加した。今日主人も来ました。春節といっても中国には帰れないですから、ここで他の中国人や日本人と一堂に会しギョーザなどを作ったりしてまるで一家のようです。そして、春節の雰囲気も十分味わうことができ喜んでいます。こうした機会を作ってくれた北区日中友好協会に感謝します。」と嬉しそうに言いました。
ここで、8年前に日本に来た中国海南島出身の呉紫雁さんに出会いました。呉さんは日本人と結婚し子供を一人もうけ、一年前に北区に移しました。春節祝賀会に参加した理由についてこう話しました。春節なのに、実家の海南島に帰ることができません。しかし、どうしても中国人と一緒に春節をすごしたいということで、インターネットで検索しますと、北区日中がこのようなイベントを行うことを知り、一家三人で駆けつけてきました。こんな大勢の方々とお会いでき、また春節の雰囲気も味わうことができとても感激しています。」と満足そうに言いました。
イラストレーターの谷崎圭さんは「北区日中友好協会は会員が多い組織で、毎年このような活動を行っています。私は7、8回ほど参加しました。これを機会に互いに相手の国を知るということは日中友好のためにプラスになると思います」と言いました。(文責・写真:こくせい)
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