Q:北京の街路樹は何の木が多いのでしょうか。秋、落葉の処理はどうしているのか知りたいです。イチョウの葉だと燃えにくいので、燃やして処理するのは大変な手間がかかるのではないかと思われます。なにかよい処理方法はあるのでしょうか。剪定や落葉の処理なども考慮して、街路樹は選ぶべきだと思いますが、中国でそのような検討は行われていますか。
A:街路樹は都市緑化のうえで重要で、都市のイメージを高め、道路を保護するほか、気候を調節してくれるなどの機能があります。また、都市部の生態環境を保護・改善するなどの役割を果たしています。
北京の街路樹には、アカシア、柳、ポプラ、アオギリなどが多いです。一部の地区には、イチョウなどがあります。また、道路沿いに隔離フェンスとして、ヒメツゲが植えられています。
現在、北京では、清掃員が箒で落葉を集めて、専用のビニール袋に入れてごみ埋立地に運びます。運ばれた落葉は、生活ごみと一緒に埋められます。秋になり、落葉が一番多い時期には、1日に2万キロ以上に上ります。これらの落葉を清掃することは、清掃員にとって大変な仕事だそうです。
実は、落葉は、ごみではなく、貴重な資源です。しかし、残念なことに、多くの人は、まだこのことを意識していません。北京市畜牧技術推進センターによりますと、落葉の用途は実に多いそうです。たとえば、これを原料に肥料やメタンガスなどの燃料を作ることができます。落葉を飼料として活用することもできます。(担当:任春生)
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