Q:出張で、名古屋へきています。名古屋で有名な食べ物は、味噌カツ、味噌煮込みうどん、ういろう、手羽先です。地域には、それぞれおいしい料理があります。中国にも、いろいろおいしい食べ物があると思いますが、どんなものがありますか。たとえば、麺類などについて教えてください。
A:中国は国土が広いので、地域ごとに美味しい料理があります。大別して、魯菜料理(山東省周辺の料理)、四川料理(四川省周辺の料理)、淮揚料理(江蘇省周辺の料理)、広東料理(広東省周辺の料理)などがあります。それぞれ特徴があります。魯菜料理は、海鮮料理と動物の内臓を主な素材にしており、味は甘くて濃いです。四川料理は、山の幸、川魚、家禽などを素材にしており、激辛で酸味があるのが特徴です。淮揚料理は、揚子江中流と下流地域の料理で、川魚、家禽や新鮮な野菜などを素材にしており、作り方は繊細で、味はあっさりしています。広東料理は、広東省、香港やマカオ地域の料理で、多くは、海の幸などを素材にしています。そのほか、西洋料理の素材や調理法も導入しています。味はあっさりしています。
中国は、麺類の種類も豊富です。原材料で分けると、普通の小麦粉、蕎麦粉、米などの麺があります。また、こねた小麦粉を力強く何回も引っ張って、髪の毛ぐらいの細長い麺にしたものをラーメン(拉面)と言います。これは中国西北部の甘粛省の名物です。一杯は大体3元か(48円)5元(90円)で、安く食べられる麺類です。また、こねた小麦粉を包丁で削って作られた麺は、トーショーメン(刀削面)と言います。これは、中国の山西省の名物です。また、こねた小麦粉を手でちぎって作られた麺をトマトソースと一緒に炒めて仕上げたものは、「面片炒」といいます。これは中国新疆ウイグル自治区の名物です。
そして、中国の南部地域に行くと、陽春麺、焼き卵麺、ロース麺、野菜麺、レバー麺などがあります。(担当:任春生)
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