Q:中国のみなさんは、映画をよく見に行きますか？映画館の料金はどのくらいでしょうか？また、レディース・デーのような割引制度や試写会はありますか？さらに、レンタルビデオ屋のようなものはあるのでしょうか？

　A:中国でも、若者を中心にみんなよく映画を見に行きますが、ここ10数年、中国の経済が急速に成長するにつれ物価が上昇し、映画のチケットの値段も徐々に値上がりしています。これまでは福利厚生の一環として、政府機関や大手企業に勤める人は、映画のチケットを無料でもらえましたが、今なかなかもらえなくなっています。

　北京市内には映画館が数多くありますが、立地条件や設備の良し悪しによって、チケットの値段が大分違います。たとえば、北京市の中心部にあるショッピングモール「タイムズスクエア」内の映画館では、チケット料金が60元から80元（日本円で900円や1200円）となっています。しかし、市中心地をちょっと離れると、20元から40元（日本円で300円から600円）となります。さらに、郊外に行けば、同じ映画でも15元で見られることがあります。

　割引制度については、レディース・デーのようなものはありません。しかし、一部の映画館で、火曜日に半額で映画が見られる制度があります。そして、学生や60歳を越える高齢者は半額という制度があります。

　試写会については、現在、メディア関係者を対象にした試写会はよく見られますが、一般市民向けの試写会はまだ少ないようです。

　レンタルビデオ屋はもちろんあります。しかし、中国では、ビデオよりＤＶＤが普及しているので、現在ほとんどのレンタルビデオ屋ではDVDのみを貸し出しています。しかし、最近では、映画のＤＶＤの値段が下がってきていることもあり、借りる人は少なくなっています。また、北京は、南の上海や南京などの都市に比べて、レンタルビデオ屋が少なく、ちょっと不便です。（担当：任春生）