中国国際放送局紹介 日本語部紹介
Home
日本航空北京支店ーー深田信総代表
   2007-04-16 14:24:04    cri
 「この町で自然に、あるがままに暮らしたい」

 中国に赴任したのは06年4月。それまで、出張ベースで行き来はしていたが、2泊以上したことはなかった。

 「中国は他の国と比べても、特に外国だと感じる」。空港から市内まで自力で行けないことを体験して、このような感想を抱いている。しかし一方では、中国で暮らすことの「面白さ」を余すところなく披露もしてくれる。「言葉にしても、風俗習慣にしても、異質と思っていたものは、実は繋がっているという発見が多い」。

 中国語は一番の挑戦だったようだ。レストランで、注文したメニューと異なるものが出されることもしばしばあったという。早く駐在員生活に慣れようと、朝、出勤前に、週三回、家庭教師に来てもらっている。

 「この町で自然に、あるがままに暮らしたい。日本人駐在員の世界にだけいれば、本当の北京を知らないまま帰任することになってしまう。もったいな過ぎる。」

 これが赴任する時の心構えだったという。着任後、早々と公共交通機関用のICカードを購入。土日になれば、ラフな格好でバスや地下鉄に乗って、行ったことのない市場や町を見物に出かけるようにしている。最寄のバス停・「日壇路」の発音が苦手で、車掌に分かってもらえず、苦労したこともあったが、今では、巻き舌だって軽々とこなせるようになった。

 出かける時は、目的地だけが目的でもないようだ。「ずっとしゃべり続けている車掌」の早口しゃべりを「ヒヤリングの素材」にしたり、「大型バスの女性運転手が多くて、びっくりした」、と人間の観察に余念がない。好奇心衰えず、五感で中国を体験しようと貪欲だ。

 「多少、回り道でも自分で出かけないと、ありのままの中国が分からない。ベンツに乗っている人もいれば、地下鉄やバスで毎日通勤している人もいる。両方を見る必要がある。とにかく、自分の足で歩いて、自分の目で見たい」。

 仕事柄、様々な中国人と接しているが、中国人の日本を見る眼差しについて、「様々な価値観があり、様々な人間がいることこそが、中国ではないか」、と断言を避け、バランスの取れた回答に終始する。一方、最近、日本を訪れたことのある中国人の青年が増えていることにふれ、「彼らは、実際に見てきた日本は清潔で、安全で、のんびりしている国だったと言う。日本に行っても緊張しないで済むと感想を述べているので、嬉しい」と話す。

 「日本も変わっているし、中国も変わっている。お互いにどんどん動いているので、その変わり様を把握していないと。とにかく、肩に力を入れずに、自然体で頑張っていきたいな」。

 背広を脱いで、ラフな格好で北京の町を歩き、中国人に道を聞かれたりもしている。「日本人も中国人も顔が同じだからね」、と微笑む。9ヶ月目に入った深田さんの北京駐在生活は、まだ始まったばかりである。(王小燕)

夢追人
v 作家ーー王翔浅さん 2007-03-19 10:18:34
v 「週刊東京流行通訊」の編集長ーー姚遠(よう えん)さん 2007-03-05 16:16:15
v 脚本家/プロデューサーーー吉田啓さん 2007-02-26 14:47:47
v 中国ロックに夢を託してーー奥野竜太郎さん 2007-02-12 15:40:57
v JAMIC 日本音楽情報センター所長ーー朱根全氏 2007-01-29 10:07:32
v 在日中国人芸術家ーー呉汝俊 2007-01-08 13:55:00
  • 今日のトップニュース
  • 今日の国内ニュース
  • 今日の国際ニュース

  • • 基礎中国語
     皆さんは、ここで中国語と日本語に耳を傾け、フラッシュによる動画を楽しみながら、中国の風習や伝統文化を思う存分味わうことができます……

    • 「北京ワクワク」の購入について
     中国語講座「北京ワクワク」(上巻と下巻)のテキストは、日本の皆さんが初めて中国語会話を学習するための入門編です……
    |  link  |  E-メール  |