5日付けの読売新聞によると、弘法大師空海の帰朝1200年を記念して、神奈川県大磯町、僧侶岸好猛さんが5日、京都市南区の東寺を出発し、中国・福建省の海岸から唐の都・長安(現・西安)まで空海がたどった約2600キロを歩いて巡礼する旅を始めたという。
空海は804年、遣唐使船で出発。福建省北東の海岸「赤岸鎮」に上陸し、長安で高僧恵果から密教を学び、806年に帰国した。
岸さんはこの日、東寺・御影堂で安全祈願の法要を営んだ後、僧侶らに見送られながら東寺を後にした。8日に中国入りし、3か月かけて西安に到着する予定。岸さんは「弘法大師の原点でもある中国を巡礼するのが、私の夢、ロマンだった。弘法大師に寄り添う気持ちで、足跡をたどりたい」と話した。
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