2004年4月にNPO法人になった日中交流倶楽部は現在8名の理事で運営しており、会員総数110名を数える団体となりました。まだ大きい組織とはいえませんが自慢できることは21歳から87歳までの幅広い年齢層の会員がいて、さらに職業が多種に亘っているということです。一般会社員から公務員、医師、弁護士、フリーライター、イラストレーター、教師、探偵、僧侶までいます。
法人認証後の会の活動としては以前から行っていた各種講演会や中国語学習会、料理会、訪中旅行などのほかに青少年の交流事業にも力を入れています。2004年7月には北京市人民対外友好協会が主催した青少年訪日団120人を受け入れて藤沢市の県立湘南高校で高校生交流集会を開催しました。この交流集会の様子は当時北京放送の特派員だった藍暁芹さんが取材してくださり、北京放送のホームページや世界新聞報でも紹介されました。また、同年8月にはうちの会員が所属する手話サークルが訪中し、北京市の聾唖者の学校と交流しました。この交流集会もうちの会が北京の友人に依頼して実現したものです。これからも青少年の交流事業は会の主な活動として推進していくつもりです。
また、最近は駐日中国大使館とも交流をもつようになり、ときどき友好交流部から各種イベントに招待を受けるようになりました。NPO法人になってから公的なつながりも多くなってきて、社会的責任も大きくなったと実感しています。
数年前から日中関係は「政冷経熱」と呼ばれるようになり、日中の首脳会談さえできない状態になっています。でも我々一般市民レベルで文化交流を行っているものにとっては別に心配していません。日本で言われている反日デモがあっても私の高校の生徒などは冷静で親中派とは言わないまでも嫌中派ではなく、中国の歴史や文化に興味を持っている生徒が大勢います。今神奈川県の高校でも北京へ修学旅行に行く学校もあります。やはり可能な限り自分の目でお互いの国を見て直接交流することが大切だと思います。そのために我々が行っているような文化交流活動は地味ではありますがとてもこれからの日中関係を考える上でも大切だと思っています。
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