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私と北京放送・杉本静夫(上)
   2006-08-31 15:49:46    cri

NPO法人日中交流倶楽部 副理事長 杉本静夫

 北京放送65周年に際しましてNPO法人日中交流倶楽部役員、会員一同お祝い申し上げます。一口に65周年と言いましても、戦前・戦後そして1949年の新中国建国以降と歴史的に激動の時代を通して中国内外の状況を世界に発信し続けてきたことの意義は極めて大きいと思います。また戦後、日本で生の中国語を学ぶ機会がほとんど無かったとき、北京放送の中国語講座で中国語を学んだ日本人はとても多く、言葉の学習を通じて北京放送は日中の文化交流を推進している人材を多く育ててきたと言っても過言ではありません。私は10年前の55周年の記念式のとき北京放送の原清志女史のことを知り感銘を受けましたが、北京放送の時代のニーズに合った放送によって日中間の民間交流が益々盛んになるよう期待しております。

 日中交流倶楽部は1993年5月22日に、顧問に平野忠嘉・鍾敏賢ご夫妻、初代会長に日本外交協会の横山総三さんを選出し、総勢48名で活動を開始しました。設立総会には北京放送の張国清東京支局長も参加されました。設立当初の事務局は日本外交協会内にあり、活動は平野顧問を中心に長谷川清一、内貴信夫、伊藤彰一の各幹事が担当していました。数ある日中交流団体の中でどのような独自性を発揮していくか、手探り状態で活動を行っていました。

 その当時の活動は夏の訪中旅行や著名人を招いての各種講演会、中国語会話教室など現在でも継続して行っているものがほとんどです。幅広く中国文化を紹介して一人でも多くの親中派をつくっていこうというのが活動の大きな目的でした。1995年に2代目会長として萩原勝吉さんが就任し2003年まで4期8年間務めました。1998年からは慶応義塾大学教授で北京放送とも関係が深い山下輝彦先生が顧問に就任して下さり、会の活動も充実していき、年々会員数も増えていきました。さらに、中国語会話教室の参加者から国費で中国へ留学した学生も現れました。

 しかし、ずっと順風満帆だった訳ではありません。1999年から2001年にかけて会の活動に最大の危機が訪れました。設立以来ずっと会の実務を担当してきました当時代表幹事だった伊藤彰一さんが訪中旅行中の1999年8月24日に北京のホテルで急逝しました。さらに翌2000年1月1日にNHKの元社会部長で北京放送との関係強化に尽力していた春海一郎副会長も他界しました。わずか半年あまりの間に会の重責を担っていた2人を相次いで失ったことの衝撃は余りにも大きく、会そのものの存続が危ぶまれる状況となりました。私は2000年の総会で代表幹事となって会の実務を担当することになったもののまだ現役の高校の教師のため時間的に公務と会の実務との両立が難しいと判断し、会の解散も考えなければならない状態になりました。私はそれまでは会の訪中旅行にほとんど参加していなかったために中国人の友人も日本で会ったことがある放送局の数人程度に限られていました。そこで私は2000年の夏に北京へ行って北京放送や北京市人民対外友好協会の友人と会うことにしました。北京放送局を訪問したときは日語部の方々からレストランで丁重なもてなしを受け、日本語部の番組にも妻と一緒に出演し、さらに夜は当時の日語部長の張国清さんのご自宅にも招待していただき、色々なお話をしました。北京市人民対外友好協会を訪れたときも大変な歓迎を受けました。この北京に滞在した10日間で北京の友人たちの日中交流倶楽部に対する期待の大きさを知り、さらに会員の宮崎さんの助言もあって何とかこの危機を乗り切って行こうと決意を固めました。宮崎さんは長年にわたり日中の農業協力の仕事をやられてきた方で、たとえ会が縮小しても存続していくことの重要さを教えてくださりました。2001年12月には高齢であった平野忠嘉顧問が鬼籍に入られましたが会員の協力で何とか会を立て直すことができ2002年11月には日中交流倶楽部創立10周年記念式を行うことができました。この年度で萩原会長は勇退し2003年度から岡井翼(つよし)さんが第3代会長に就任しました。この頃になると会員数も100名近くになり会の活動も安定してきたので会を法人化する準備に入りました。そして、2004年4月に内閣府よりNPO法人に認証され、新しくNPO法人日中交流倶楽部が誕生しました。

kokusei
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