こんにちは、殷絮です。2006年6月から半年間、テレビ山梨で研修生活を送っています。日本で見たこと、感じたことを、毎週レポートさせていただきます。よろしくお願いします。
7月下旬、日本一高い山、富士山に登りました。3泊4日のコースで、途中山小屋にも泊まって、富士山を満喫することができました。
富士山は山梨県、静岡県にまたがる標高3776メートルの日本最高峰です。毎年7月1日が山開きで、7月から8月末までの2ヶ月間、登山愛好者たちが山登りを楽しみます。特に梅雨明け後は、登山者が急増するそうです。
ずっと富士登山を待ち望んでいた私たちは、はりきって朝7時半に出かけました。私たちが登山したときは、まだ梅雨明けしていませんでした。甲府を出発したときは雨でした。しかし、河口湖の近くについたとき、雨がやんで晴れてくれました。5合目に到着したころには、青空も見え、とてもいい気持ちでした。
さて、いよいよ富士登山の始まりです。
富士山は1合目から9合目まであります。5合目までは車で行くことができるので、本当の登山は5合目から頂上の剣ヶ峯までです。5合目は標高2305メートルのところにありますから、残りは1417メートルということになります。そう考えると、富士山に登るのはそんなに難しくないのかなあという気がしました。
5合目には、世界各国からの登山者が集まっていました。売店の看板にも「日韓友好」とか「日中友好」などと書かれており、国際的な雰囲気です。
いよいよ5合目を出発しました。最初はゆるやかな坂道で、とても楽でした。しかし、6合目に近づいてくると坂道もだんだん急になって、時間とともにウンザリし始めました。ようやく7合目に到着した頃には、すっかり疲れ果てていました。もうちょっと頑張れば、登山初日の目的地である8合目につく。そう自分を励ましました。前方に見える山小屋は、一見近く見えますが、到着までに1時間もかかるのが普通なのだそうです。
このとき初めて、「富士山をなめてはいけない」と思い知らされました。富士登山はまだ途中です。8合目に辿り着くのでさえ、これほど大変なのです。先が思いやられました。
(つづく)
|