こんにちは、　殷絮です。２００６年６月から半年間、テレビ山梨で研修生活を送っています。日本で見たこと、感じたことを、毎週レポートさせていただきます。よろしくお願いします。

　日本に来て1ヶ月が過ぎました。時間の速さを感じているだけでなく、なんだか北京が懐かしくなってきました。食いしん坊の私にとって一番懐かしいのは、何といっても北京の食べ物です。こちら甲府ではいろんな美味しいものが食べられますが、ただ一つ、なかなか手に入らないものがあるのです。それはいうまでもなく、美味しい羊肉です。羊肉のしゃぶしゃぶや焼肉などが、夢にも登場してくるほど食べたくて仕方ありません。

　ところが、ラッキーな私はつい最近、日本で羊肉と夢の再会を果たしました。

　食いしん坊の悩みを知った社長さんは、わたしを山梨県河口湖町にあるレストランに連れて行ってくれました。そこは、ジンギスカン料理が有名なのです。羊肉はくせがあるから、日本人には苦手な人もおおぜいいます。だから、日本にも羊肉専門店があるのかと不思議に思いました。

　レストランの外観は、とてもおしゃれな雰囲気です。中に入ってみますと、テーブルや椅子などはほとんど木で作られたものでした。すべて手作りだそうです。服などに匂いがつかないように、テラス席を選びました。椅子にはふたがついていて、バッグなどを収納できるようになっています。シンプルなデザインですが、生活の快適さと便利さを求める日本人ならではの工夫が感じられました。

　さっそく注文した料理が運ばれてきました。最初は前菜のサラダです。トマト・大根・レタス・タマネギに和風のドレッシングがかかっており、あっさりしていて夏にピッタリな一品です。そして、いよいよメインのジンギスカンです。上等な羊のヒレ肉と、生野菜が運ばれてきました。肉と一緒に、もやし・タマネギ・とうもろこしなど野菜もいっぱい食べられます。ヘルシーライフの発想ですね。肉をジンギスカン鍋の真ん中の部分にのせて焼き、あとはまわりをいろんな野菜で覆います。肉が焼けたら、たれにつけてほおばります。久しぶりの羊肉は、よく食べている牛肉とは一味違って、やっぱり最高です。

 　ジンギスカンの後、さらにしゃぶしゃぶがきました。北京のしゃぶしゃぶより肉が厚く、あらかじめ味付けしてあります。和風のたれにつけて食べるのですが､絶品しゃぶしゃぶでした。

　シメはもちろんデザートです。抹茶と紅芋、2種類のアイスクリームでした。

　和風の羊料理を満喫して、お腹いっぱい、幸せいっぱいの1日でした。