
こんにちは、殷絮です。2006年6月から半年間、テレビ山梨で研修生活を送っています。日本で見たこと、感じたことを、毎週レポートさせていただきます。よろしくお願いします。
日本では、アユは「清流の女王」と呼ばれています。この美しい名前は、アユが澄み切った川が好きだということ、また、その泳ぐ姿が非常に美しいことに由来しています。ここ山梨県のほとんどの河川では、6月中旬から7月までアユ釣りが解禁になります。解禁後、アユ釣りの人気スポットでは、釣り糸を垂れて渓流釣りを楽しんでいる"太公望"たちの姿が見られます。

アユは川に生息している魚で、自分の餌場として「縄張り」を持っています。その縄張りの習性を利用して釣る漁法を「友釣り」と言います。江戸時代後期に始まったと言われ、世界的にもユニークな漁法だそうです。アユは石についたコケなどを食べて成長します。その石を縄張りとし、近づいてくるほかのアユを追い出そうとします。
まず、オトリのアユを仕掛けます。鼻輪をさし通し、背びれの根元に逆針をさしたアユを、縄張りの中に泳がします。こうしておくと、よそ者を追い払おうと体当たりしてきたアユが針にかかります。これが、アユの縄張りの習性を利用した「友釣り」です。
また、アユ料理と言えば、塩焼き、フライ、炊き込みご飯、赤出汁などが有名です。アユには良質なタンパク質や脂質、ビタミンや無機質が富んでいてとても栄養価があります。今が旬、皆さんも川や食卓で、アユの美味しさを味わってください。
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