6月26日、日本の有名なヴァイオリニスト・川畠成道さんは、初めて北京を訪れました。3日間にわたる中国訪問のためです。期間中、川畠さんは、中国中央音楽院付属高校のヴァイオリン学科の生徒と交流したり、北京市障害者連合会を訪問し障害者と交流したりしました。また、北京を離れる前日、北京市内の長富宮ホテルのホールでチャリティ・コンサートを行い、ここで集めた寄付金を北京市障害者連合会に寄付しました。コンサート終了後、川畠さんにお話を伺いしました。
川畠さんは1971年11月に東京都三鷹市で生まれました。8歳の時に薬害に遭い、徐々に視力を失いますが、それによって音楽との運命的な出会いがもたらされることになるのです。ヴァイオリンを始めた理由について、川畑さんは、「視力が悪くなっていく中で、普通の勉強が大変になってきました。目を使わなくても出来ることというので、両親がヴァイオリンを与えてくれたのです」と話してくれました。
1997年留学先の英国王立音楽院175周年記念コンサートでソリストとして演奏する栄耀に浴し、同年卒業しました。その後は国内外のオーケストラと共演したり、リサイタルを開催したり、超人的スケージュルでをこなしています。また、本やCDも多く発表しています。現在は、イギリスを拠点に世界の舞台で活躍しています。
川畠さんは、普段から、日本やイギリスでチャリティ・コンサートをよく行います。今回は、中国で演奏会を行うことになりました。「自分に出来ることで、中国の方やこの世の中の人々に役立つことがあるかと常に考えている」川畠さんはそう語ってくれました。
「8歳の時、目が見えなくなったときは、暗く沈んだ生活でした。でも音楽が光を与えてくれたです。音楽を知ることによって感じた生きる喜びを、多くの方々に伝えたい」「音楽によって、救われるということがあるので、現在、悩みをもっていたり、障害を持っていたりする方々には、音楽に多く触れてもらいたい」川畠さんの挑戦は続きます。
|