スリランカのアイバンクに、「自分の眼球を提供したい」という申し出がありました。
申請者は、首都・コロンボ在住のインドラナンダさんです。彼の申請書には、「できれば、眼球を中国人に提供したい」と書かれていました。
その理由について、インドラナンダさんは「私は中国国際放送局のファンだ。放送を通じて、中国のいろいろな事情を知ることができ、中国が大好きになった」と語りました。
中国国際放送局スリランカリスナー協会の会長・インドラナンダ
インドラナンダさんは、中国国際放送局スリランカ・リスナー協会の会長をつとめています。スリランカ・リスナー協会は、長年、中国とスリランカの友好交流に力を注いできました。その結果、中国湖南省の省都・長沙市とスリランカのカルデラ市が友好都市提携を結ぶことになりました。
こうした活動が評価され、インドラナンダさんは、中国政府から「友好賞」、中国対外友好協会から「スリランカ友好大使賞」を受賞しています。また、胡錦涛国家主席からの接見も受けています。
インドラナンダさんによると、現在、スリランカ各地には、中国国際放送局のリスナークラブが700あまりあるそうです。
スリランカだけではありません。世界各地で、多くのリスナーのみなさんが、中国国際放送局を支えてくれているのです。
スペイン在住のアレジャンドロさんというご年配の男性は、毎晩、中国国際放送局の放送に耳を傾けています。アレジャンドロさんは「中国国際放送局の番組は、どれも好きだよ。社会生活や文化、旅行などの番組は、聴くのが楽しい。リスナーからのお便りを紹介する番組が一番のお気に入りだ。毎回聞いている。こうした番組は、今まで知らなかった、まったく違う文化を知ることができるのでいいと思う」と話しました。
アメリカ人リスナー・サーキルドセン
アメリカの政府職員のなかにも、中国国際放送局のリスナーがいます。ニューカッスル市市会議員・サーキルドセンさんです。彼は、10年ほど前から中国国際放送局の番組を聞き続けてきました。番組で得た中国の情報を、地元の市民たちに紹介する取り組みも行っています。また、昨年3月には、中国南寧市の代表団を招いています。
アフリカ向けの放送・スワヒリ語放送は、ケニアやタンザニア、ウガンダ、ブルンジなどに多くのリスナーがいます。スワヒリ語部の黄延齢は、「リスナーのみなさんは、熱心にお便りを送ってくれている。毎日1,2通ずつ送ってくれる方もいる。番組の感想もいろいろ書いてくる。みなさんからのお便りを読むと、本当に感動する。とても励みになる」と述べました。
中国国際放送局の人気番組のひとつが、中国語講座でしょう。世界各地のリスナーが、国際放送局の中国語講座を通じて中国語の勉強をしています。
日本のリスナー・桜井希実子さん。彼女は、2年間、中国で中国語を勉強しました。帰国後、中国国際放送局の中国語講座を聞いて中国語の勉強を続ける傍ら、中学校や語学学校で中国語教師を務めています。
桜井さんは北京に来るたび、必ず生徒たちを連れて、国際放送局を訪ねてくれます。
彼女の影響で、彼女の生徒たちも、国際放送局を聞いてくれるようになりました。
桜井さんは「毎回私の学生といっしょに必ず国際放送局にお邪魔して、日本語の皆さんとお話をしたりしている。中国語を使ったり日本語を使ったりしながら長い時間楽しく過ごす。そんな楽しい思い出を日本に持って帰って、一緒に勉強している人たちに話すと、その人たちも行きたいなと思ってくれて、また北京に来るわけである。心と心のつながりが大事だと思う」と話してくれました。
中国国際放送局の2階には大きな展示ホールがあります。そこには、リスナーのみなさんが送ってくれたプレゼントが並べてあります。
アフリカの彫刻、日本人形、ベトナムの楽器、エッフェル塔のミニチュア、イタリアのサッカー選手のサイン入りボールなどなど。また、中国国際放送局の番組を聞いた感想などがぎっしりと書かれた手紙や、写真。
中国国際放送局リスナー連絡会の責任者・史利は、「開局から65年になるが、国際放送局のリスナーはだんだん増えており、世界各地には多くのリスナークラブが発足している。現在、国際放送局のリスナークラブは、全世界に3600ほどある。毎年、われわれは、リスナーを放送局に招いたり、交流イベントを催したりしている。また、リスナーから寄せられるお便りも増えており、2005年には、あわせて217万通のお便りが寄せられた」と説明しました。(06/28)
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