大ヒット作「スパイシー・ラブスープ(愛情麻辣タン)」や「こころの湯(洗澡)」などで世界中の映画祭で絶賛された、中国のニュージェネレーションを代表する実力派監督のひとり、チャン・ヤン(張揚)の最新作「胡同のひまわり」が6月に日本上陸となります。25日午後、チャン・ヤン監督、主人公向陽の少年時代を演じるチャン・ファン(張凡 12歳)が都内のホテルで記者会見を行いました。
映画の舞台となっているのは、世界でもっとも速いスピードで進化しつづける北京の中で、昔ながらの佇まいを残す胡同(フートン)。この町での30年間の変化を見つめながら、画家だった父と彼に抵抗を試みながらも、絵の道に進んでいく主人公の心の軌跡がみずみずしい映像で描かれていく。厳しい態度を崩さない父と自由を求めようとする息子。その激しくも、やさしい親子の絆が、最後は見る人を暖かい涙で包んでくれる感動作です。
チャン・ヤン監督は記者会見で、映画の一番の見所について「この映画が描いている30年間にわたる父と子のわだかまりというものが、この映画のテーマであります。この映画を見ていただいて、ぜひ観客の皆さんが、一人一人自分の家族のことを思っていただいて、たぶん皆さんそれなりにこういうことっていうものは思い当たるところがたくさんあると思います。ですからこの映画を見ながら自分の影をスクリーンの人物にぶつけて、家族との関係をもう一度思っていただいて、その中で経験してきた苦しみも悲しみも喜びもいろいろと感じ取ることができれば、非常にうれしいです。」と述べました。
映画撮影当時9歳だったチャン・ファン(12歳)は「撮影時一番楽しかったのは隣の友達と一緒にお父さんの頭にパチンコで命中したシーンでした。一番難しかったのはすべての泣くシーンでした」と子供らしいコメントを話しました。
「胡同のひまわり」は6月から渋谷Bunkamuraル・シネマでロードショーする予定です。公式サイト www.Himawari-movie.com
(編集担当 王穎穎)
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