大変さが初めから予想できましたが、生徒逢はまったくの素人なのに。仕事もしながら、会場・チケット・チラシ・バンフレットなどなど、すべてのことを手配してくれましだ。しがも召使い役や兵士役として舞台の上でも助けてくれました。
ある練習の日、台風が来て大雨でした。稽古場は都心から1時間半の桜美林大学。遠い人は片道2時間半の道のりです。しかも電車も止まっているらしく、 「今日はあまり練習にならないなあ」と思っていたところ。続々集まってきてくれました。しかもめれな 「びしょぬれ」でした。結局ひとりも休まずに練習できました。何か熱いものがこみ上げてくる感じがしました。しかし、わたくしは翌日、熱を出して寝込んでしまいました。
チケット発売当初、売り上げが進まず、心配していましたが、友人の協力もあり3週間も前に完売し、キャンセル待ちのお客さんもでる程の盛況でした。
サーズのことがあり、寸前まで中国からの俳優や楽団、メイクの専門家の来日があやぶまれましたが半月前に揃って元気に到着してくれました。そんなこともあって、一年間いろいろ苦労した結果ようやく舞台を実現できたことに感極まったのでしょう。幕が開いた途端、舞台のそで袖やフロントでみな抱き合って涙を流していたと友人から聞きました。
このように生徒達、そして友人たちの全力の応援によって「寄場」公演は大成功を収めることができました。
舞台が終わって、生徒さんたちは 「先生にいろいろ教えていただきました、 [零場公演]として。恩返しをしたかったのです。」と言ってくれました。
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