私は中国の貧しし農村から来た留学生です。
私は戦争中、秋田県の入館市で起った「花岡事件」における蜂起の指導者。耿諄の息子です。
日本は中国への8年間にわたる侵略戦争で、何千万人という中国人を殺しました。そして、秋田県の 「花岡事件」においても。中国人を強制連行し、1年ほどの間に、中国人1千人の内、418名を虐殺しました。そういうわけで。多くの日本人は、私に「貴方は日本人を恨み、憎んでいますか」とよく聞きました。「私は決して一般の日本の国民を恨んたり、憎しみを持ったりしてはいません。罪があるのは、日本の軍国主義者達です。中国の国民と日本の国民はともに日本軍国主義の被害者なのです」と答えてきました。
しかし、日本の一般の国民に戦争の罪はありませんが、日大による侵略戦争の歴史、侵略の事実を知っておくという責任はあると思います。日本と中国は一緒になって将来、後世の人々のためにも、日本の軍国主義者達の犯した戦争の罪の歴史を日本の一般の国民にも伝えでいかなければなりません。
このため、私は来日以来10数年間、日本の人々や在日中国人の人選と一緒に、日本の戦後責任を追及し、「花岡事件」の歴史事実を確認し、そして人々に伝えてきました。秋田県大館市で毎年開催される「中国人殉難者慰霊祭」にはよく参加しましたし、甲南大学で先生や学生とともに「花岡事件」のパネル展示会もやりました。さらに、神戸市で開かれた日本軍国主義者の侵略の歴史を人々に伝えるため、丸木位里俊画伯によって描かれた 「南京大虐殺」の絵の展示会にも参加しました。
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