現在、中国には青年海外協力隊看護婦隊員は、10人います。その中の3人が学校、7人が臨床において活動中です。
私達が当地の人々と働く中で常にアプローチする必要があると感じていることの1つに「整体化看護を定着させるには、看護過程を正しく理解し、展開すること」だということです。北京や上海なのでの大都市では、既に当たり前とされている地域もありますが、私達の派遣されている地域では、まだこれからという情況です。
そして、隊員は各配属先に一人で配属されますので、問題が分かっても一人ではなかなかその対応ができないという現状があります。そのような背景があって、私達隊員は、全員でその対策に取り組むことになりました。
まず一段階として、事例を用いた看護過程展開を理解してもらうということで資料を作成しました。
第二段階として、作成した資料をベースに授業案を作成しました。
第三段階として、作成した資料と授業案を使って実際に学習会を開催しました。
学習会の第一回目は、2001年8月16 日に唐山市衛生学校で河北省内の衛生学校等の教師へ参加を呼びかけて行われました。まず、前半3時間前後で看護過程の総論の説明、事例を使った看護過程展開の講義。後半3時間では、グループワークを通して、実際に看護過程展開の一部分を実施。その後、グループで話し合ったことを発表し、最後に看護婦隊員が模範内容を説明。という内容でした。
この際のグループワークの中での意見交換はとても有意義で、参加者がどのように理解しているかということについても、把握することが出来ました。また、参加者が非常に熱心に講義やグループワークに参加していたので、学習会の成果が見られたと思います。
この学習会は、第1回目であったこともあり、今後につなげる上での反省点もありました。また、看護過程の展開は、その展開がスムーズに行われるまで、何度も訓練することが必要だと思います。今後も私達の活動が当地の看護関係の方々に理解され、協力できる内容であるように、励んでいきたいと思います。
河北省・唐山市衛生学校;看護婦
「人民網日本語版」
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