もちろん本業の推拿の治療も日本に来てからずっと続けています。ほじめぼ水合先生の病院で先生と一緒に治療をしましたが、そのうち、別の漢方タリニックの先生がクリニックの一角に推拿治療コーナーきつくり、そこでも治療をしました。
自分の治療院を時ったのは今から約12年前。ロコミで芸能人やスポーツ選手、また北海道や関西など遠いところからも患者さんがたくさんみえるようになりました。治療家向けの推拿の本も何研か出したので、それを読んで推拿のよさがわかり、習得したいという治療家の方々が勉強にくるようにもなりました。現在は、治療家の方向けの推拿塾を開講して7年になります。
この間、私の目で見た日本人は、皆さん一生懸命働いていますが。自分の身を忘れて無茶する人が少なくないのです。不規則な生活で生活習慣病になったり、働ぎすぎで過労死した人の話も聞きます。高齢化も進んでいますが、いちばん大事なのは健康です。自分の健康は目分で管理し、守ることが大切です。お医者さんや社会、物に頼りすぎては目分の回復しようとする力が衰えてしまいます。
中国には 「三分 (さんぶ)の治療、七分 (ななぶ)の養生」ということわざがありますが、日本では逆の割合、それどころか 「十分 (じゆうぶ)の治療」になっていると感じることもあります。あらためて中国と日本では健康観がだいぶちがうなあと思います。中国人は、決まった食事の時間になったら食べる、寝る時間も規則正しく、冷たいものは食べない、生のものはあまり食べないなど、自分の体になにがいいか、何が悪いかをきちんと知っているのです。
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