私は日本の皆さんにこのような中医学による治療法をお伝えしたいと思っています。忙しいと、体が限界をこえて悲鳴をあげていても、「やらなくては!」という意思のほうが勝って、つい過労となってしまうのです。ですから、普段から体の声に耳を傾けて、早めに体の危険信号をキャッチして養生できるようになってもらいたいのです。そのためのお手伝いをこれからの私のライフワークにしていきたいと思っています。
その?つとして、今私が主宰しております臨床中医推拿塾では,治療家の方々へ中医学の考え方。診断法、治療法をお教えするということを行なっています。もちろん日本の皆様?人ひとりに直接お教えすることが?番の理想ではありますが、なかなか難しいので、治療家の方々にこの中医学を学んでいただき、その治療家の方々からまたさらに多くの方に広まることを願っています。そしてゆくゆくは、日本の皆さんが自分の体と対話をしながらいたわって、健康を保ち続け、ご自分の能力をいかんなく発揮することができるようになること、それが私の心からの願いです。
日本は私の第二のふるさとです。ここに私をつれてきてくれた水谷先生は。もう亡くなってしまいましたが、今でもたいへん感謝しています。また、私をさまざまな面で支えてくださった多くの方に心からお礼申し上げたいと思います。
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