米国のトランプ大統領は21日、ホワイトハウスで、過去に学校での銃乱射事件に遭遇した経験を持つ学生や教師、学生の保護者ら約40人と会見し、「銃の購入者への審査を強化する。また、校内における銃乱射事件を防止するため、教師やスタッフに銃を持たせることも検討する」と示しました。

　トランプ大統領は、「銃の購入者の精神健康状態に対する審査を強化していく」と示した上で、「多くの手立てを考えている。今回は以前と異なり、空論にはしない。必ず実行に移す」と述べました。

　この日、約1000人の学生がホワイトハウスの前でデモを行い、銃の所有を規制し、学校での銃乱射事件を無くすよう政府に要求したほか、フロリダ州でも数千人の学生が州政府の前でデモをしました。

　一方、銃規制強化に反対する全米ライフル協会（NRA ）は同日、「銃購入の条件を厳しくしようとする立法にボイコットする」と示しました。

　なお、フロリダ州パークランドにある高校で今月14日、銃乱射事件が起き、17人が死亡、十数人が負傷したということです。（玉華、謙）