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国連のグテーレス事務総長は16日、ドイツで、安全保障問題について話し合う「ミュンヘン安全会議」に出席しました。「世界は現在、朝鮮の核問題や中東情勢、サイバーリスクなどといった問題を抱えており、国際社会は一致団結して対応すべきだ」と呼びかけました。
グテーレス事務総長は、「朝鮮とアメリカは、有意義な対話を進めて、平和的手段で朝鮮半島の非核化を実現する必要がある。国際社会は問題解決へのきっかけを見逃してはならない。武力による問題解決は壊滅的な結果を招くだけだ」との見方を示しました。
また、中東問題については「未解決状態が続いており、世界におけるもう一つの脅威となっている。パレスチナとイスラエルの和平プロセスは行き詰まっており、シリア情勢も新たな危機が現れ、湾岸諸国同士の溝も埋まっていない」と指摘しました。その上で、「中東情勢は一段と悪化して深刻な結果を招く恐れがある。国際社会や関係各国はこうした溝を埋め、ともに解決策を探る必要がある」と強調しました。
さらにグテーレス事務総長は、サイバーセキュリティーの問題について「政府や民間部門、学者などが話し合って、安全性を確保するルールを制定する必要がある。国連は話し合いの場を提供したい」と示しました。
このほか、気候変動や格差の問題、難民問題などについて、「世界的な問題は世界的な規模で解決を目指すしかない。このため、国際社会は今まで以上に多国間主義が必要であり、各国が団結してこうした脅威に対応しなければならない」と語りました。(朱 森)
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