国連のグテーレス事務総長は2日、ロシア・ソチで開かれたシリア国民対話会議が収めた成果を歓迎する意向を示しました。

　グテーレス事務総長は同日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、「参会者は、国連決議に則ってシリア憲法委員会を設立することで合意した。委員の任命、職権の範囲、協議の展開、メンバーの基準などは、国連主導によるシリア問題をめぐるジュネーブ和平交渉によって決められる」と示しました。

　さらに、「国連のデミストゥラ・シリア問題担当特別代表が行う次の任務は、シリア国民対話会議の成果をもとに、安保理決議の全面的履行を促進することだ」と述べるとともに、シリアの国内情勢に懸念を示し、シリア政府と反体制派、シリア情勢に影響力を持つ関係各国に対して、「デミストゥラ特別代表に協力し、ジュネーブ和平交渉のプロセスを推進するように」と呼びかけました。

　なお、今回のロシア・ソチでのシリア国民対話会議は、シリア問題をめぐるジュネーブ和平交渉とシリアの和平プロセスを促すため、ロシア、トルコ、イランの提案によって開かれました。（Mou、謙）