先ごろ行われた中央経済活動会議で、全面的な開放という新しい局面を生み出すとの案が示されました。貿易のバランス化や輸出の質と付加価値の向上に力を入れるとともに、輸入拡大に向けて一部の品目の関税を引き下げていくと発表されています。
これについて、商務省国際貿易経済協力研究院の霍建国氏は、「この方針は中国の貿易政策の雛形といえる。つまり、輸出入のバランスを保つことを前提に、輸出の競争力や付加価値を高め、また輸入も拡大していく」と述べました。
今年の1月から11月までの、中国の外資の利用額は、前の年の同じ時期を9.8%上回る8036億2000万元でした。全面的な開放という新しい局面を迎えるため、投資をより一層誘致することが大切になっています。
今回の会議では、「市場参入を適切に緩和し、ネガティブリストの簡略化を続けていく。さらに、開放の範囲を拡大し、レベルを引き上げなければならない」と強調されました。中国政府は先ごろ、銀行や証券、保険などの金融市場を外資に向けて開放すると発表しましたが、これはこの方針に対応して実施するものです。
これについて、中国銀行の首席研究員である宗良氏は、「金融市場の対外開放により、人民元の国際化が進むほか、投資先として中国は優位な立場を維持することができる」と分析しています。(ZHL、森)
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |