習近平国家主席は11日、ベトナムのダナンで、安倍晋三首相と会談しました。

　その際、習主席は、「中日両国は近隣であり、アジアと世界の主要経済体でもある。中日関係の安定的な発展は双方の利益に合致し、地域と世界にも重要な影響をもたらすものである」と述べた上で、「中日関係を改善するには相互信頼が鍵となる。中日両国が協力パートナーであり、互いに脅威にならないという戦略的合意を果たすためにも、日本側がより多くの実際の行動と具体策をとるよう期待している。歴史問題や台湾問題など中日関係の政治的基盤にかかわる重要な原則的問題において、中日間の4つの政治文書とこれまでに達成された共通認識に基づいて事を運ばなければならない。建設的な方式で両国間のくいちがいを適切に取り扱うべきだ」と強調しました。

　これに対し、安倍首相は「日本は中国とハイレベル交流を強化し、互恵・ウィンウィンの経済貿易関係を推進するとともに、コネクティビティと『一帯一路』枠組み内での協力を探っていきたい。また、観光、文化、青少年交流もさらに推し進めていきたい」と語りました。（ミン・イヒョウ　Kokusei）